勃起不全

勃起不全はどんな病気か?

勃起不全

勃起不全は男性性機能障害の一種です。勃起障害(ED)とは、性交を行うのに十分な勃起を達成または持続できないことです。

陰茎の勃起の発現あるいは維持ができないため、満足に性交の行えない状態をいいます。また、日本性機能学会の定義によれば、通常性交のチャンスの75%以上で性交が行えない状態[]とされます。

1998年に男性を対象として行われた調査によると、成人男性の4人に1人が“勃起が十分でなく、時々性交ができない”中等度ED、もしくは、“勃起しないため常に性交ができない”完全EDです。“たまにできない”軽度EDを含めると、EDと診断される人はさらに増え、外来患者さんでの調査ですが、成人男性のなんと53%にものぼります。

正常な性機能は、心と体の両方が関与する複雑な反応です。神経系、循環系、内分泌系のすべてが心と相互作用して、性的反応を起こします。これらのシステム間の繊細でバランスの取れた相互作用が、男性の性的反応を制御します。

どんな男性でもときに勃起に至らない問題を抱えることがあり、そのような問題の発生は正常なことと考えられています。勃起不全は男性が次のような場合に起こります。

一切勃起できない
短い間勃起するが性交には十分な時間ではない
一貫性なく有効な勃起に至る

勃起不全

これまで一度も勃起に達したり勃起を持続できたことがない場合は、原発性EDと呼びます。以前は勃起に達することができた人が後にEDになった場合は、続発性EDと呼びます。

原発性EDよりも続発性EDがはるかに多くみられます。米国では、40~70歳の男性のうち約50%である程度発症し、その割合は加齢とともに増加します。しかし、EDは正常な加齢の一部とはみなされておられず、何歳でも治療に成功する可能性があります。

年齢を重ねるほどEDになる人は増えます。ただ加齢が原因だけではなく、不規則でアンバランスな食事や、運動不足、喫煙、お酒の飲み過ぎ、休養不足など悪い生活習慣のためEDになることがあります。

最近では、メタボリックシンドロームが関係することも分かってきました。逆に言うとEDの症状から基礎的な病気が見つかることもあるということです。

また、60歳以上では約半数の方が悩んでおり、高血圧症、糖尿病、前立腺肥大症にかかっている場合は、約40%近くの方にEDが合併しています。

また、20代、30代の方でもストレスなどが原因となる心因性EDになる方が増加しています。

こうして、勃起に至るまでの思い=メンタル、として考えると、勃起不全を考えるには色々にこまやかな症状が存在します。

・性欲はあり興奮もするのだが勃起には至らない
・挿入しても途中でペニスの硬さがなくなり抜けてしまう(中折れ)
・勃起をしても十分な硬さに感じられない
・いつも勃起しないというわけではない(パートナーに原因があるのかを考えてしまう)

このように色々な症状があります。

つまり、勃起をすることができないという状況は当然のこととして、陰茎の硬さを一定に保てない、勃起の状態を保つことができないなどといった、満足な性交に至るまでの道のりが閉ざされている状態は、いずれもED(勃起不全)ということになります。